受験・進学コラム
2026.10.06
高卒認定試験とは?受験資格・科目・スケジュールを完全ガイド【2026年】

高校を中退した、あるいは中学卒業後に進学しなかったなどの理由で高校卒業資格を持っていない方が、大学や専門学校を受験するために選ぶ道の一つが「高卒認定試験」です。
この記事では、高卒認定試験の制度概要から受験資格、試験科目、年間スケジュールまでを整理するとともに、「高卒認定試験」と「通信制高校で高卒資格そのものを取得する」という、もう一つの選択肢についても比較しながら解説します。
1.高卒認定試験とは
高卒認定試験の正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」で、文部科学省が実施しています。「高校卒業認定試験」と呼ばれることもあります。
以前は「大学入学資格検定(大検)」と呼ばれていた制度が、2005年度から名称・内容を改めて現在の形になりました。
この試験に合格すると、「高等学校を卒業した者と同等以上の学力がある」と認定され、大学・短期大学・専門学校の受験資格を得ることができます。
ここで重要な注意点があります。高卒認定試験に合格しても、最終学歴は「高等学校卒業」にはなりません。あくまで「大学入学資格を得るための試験」であり、履歴書上の最終学歴は「中学校卒業(高等学校卒業程度認定試験合格)」といった形になります。就職活動などで最終学歴を重視する企業を志望する場合は、この点を理解した上で選択することが大切です。
2.受験資格
高卒認定試験は、受験する年度の末日までに満16歳以上になる方が対象です。すでに高等学校を卒業している方や、大学入学資格をすでに持っている方は対象外となります。
年齢の下限はありますが上限はなく、社会人になってから受験する方も少なくありません。なお、16歳・17歳で合格した場合でも、実際に大学を受験できるのは18歳の誕生日を迎えてからとなる点には注意が必要です。
3.試験科目と免除制度
試験科目は制度改正により変わることがありますが、2024年度以降は理科の科目選択によって8科目または9科目を受験する仕組みになっています(以前あった地理歴史・公民の複数科目選択は廃止され、科目構成がシンプルになりました)。全科目を一度に合格する必要はなく、合格した科目は次回以降に持ち越せるため、複数回に分けて合格を積み重ねていくことも可能です。
また、高等学校に在籍していた期間に修得した単位がある場合や、実用英語技能検定(英検)など一定の資格を持っている場合は、対応する科目の試験が免除される制度もあります。免除の対象や条件は年度により変わることがあるため、出願前に文部科学省の最新の要項で確認することをおすすめします。
4.年間スケジュール
高卒認定試験は例年、年2回実施されています。おおまかな目安は次の通りです。
| 回 | 出願期間の目安 | 試験実施時期の目安 |
|---|---|---|
| 第1回 | 4月〜5月上旬 | 8月上旬 |
| 第2回 | 7月中旬〜9月上旬 | 11月上旬 |
実施日や出願期間は年度によって多少前後するため、受験を検討する場合は必ず文部科学省の最新の官報公示・要項で正確な日程を確認してください。
5.合格率と難易度
高卒認定試験は、他の受験者との競争によって合否が決まる「相対評価」ではなく、各科目の一定の基準を満たせば合格となる「絶対評価」に近い試験です。年度や科目によって出題傾向や平均点は変動し、比較的得点しやすい年もあれば難しく感じる年もあるとされていますが、公式に一律の合格ラインの点数が公開されているわけではありません。「高校で一通り学ぶ基礎的な内容の理解」を確認する試験という位置づけで捉え、正確な最新情報は文部科学省の公表資料で確認することをおすすめします。
6.高卒認定と高卒資格の違い
「高卒認定」と「高卒資格(高等学校卒業)」は混同されがちですが、次のように明確に異なります。
| 高卒認定試験 | 通信制高校などでの高卒資格取得 | |
|---|---|---|
| 最終学歴 | 中学校卒業のまま(高卒認定試験合格の記載) | 高等学校卒業 |
| 取得方法 | 試験に合格する | 必要単位を修得し卒業する |
| 大学受験資格 | あり(18歳以降) | あり |
| 就職活動での扱い | 企業によっては最終学歴を重視される場合がある | 高校卒業として扱われる |
「とにかく早く大学受験資格だけ欲しい」場合は高卒認定試験、「高校卒業という最終学歴そのものを得たい」「学校生活や仲間との関わりも大切にしたい」場合は通信制高校での卒業を目指す、というのが大まかな選び方の目安になります。
7.高卒認定試験合格後の進路
高卒認定試験に合格すると、大学・短期大学・専門学校への出願資格を得られます。ただし、就職を考えている場合や、大学以外の進路も含めて幅広い選択肢を持っておきたい場合は、最終学歴が「高等学校卒業」となる通信制高校での卒業を選ぶ生徒も多くいます。どちらが自分に合っているかは、将来の進路イメージによって変わってきます。
8.通信制高校で高卒資格を目指す選択肢
「独学での試験勉強に不安がある」「学校生活も経験しながら学び直したい」という方には、通信制高校とサポート校を活用して高校卒業資格そのものを取得するという選択肢もあります。
WAM高等学院では、日本航空高等学校と提携し、個別指導塾を母体とした学習管理体制のもとで、在籍生徒の卒業率100%という実績を掲げています。メタバース校・オンラインコース・キャンパスコースから通学スタイルを選べるため、これまで学校に通いづらかった方でも自分のペースで学び直すことができます。
まとめ
高卒認定試験は、大学入学資格をスピーディーに得られる制度ですが、最終学歴が「高等学校卒業」にはならない点は事前によく理解しておく必要があります。「学歴」も「学び直しの経験」も大切にしたい場合は、通信制高校とサポート校を組み合わせて高校卒業を目指す道も、有力な選択肢として検討してみてください。
※試験科目・スケジュール・免除制度・合格基準は制度改正により変更される場合があります。本記事は一般的な制度理解を目的としたものであり、出願前には必ず文部科学省の最新の公式発表をご確認ください。

