受験・進学コラム
2026.10.13
高等学校等就学支援金とは?対象・金額・申請方法を解説【通信制高校版】

「通信制高校やサポート校は学費が心配」という声をよく耳にしますが、実は多くの家庭が「高等学校等就学支援金」という国の制度を利用することで、実質的な負担を軽減できています。
この記事では、就学支援金制度の基本的な仕組みと、通信制高校・サポート校を検討する際に知っておきたいポイントを解説します。
なお、この制度は2026年度(令和8年度)に大きな改正が行われており、内容が年度によって変わる分野です。本記事では確認が取れている範囲の情報を中心にお伝えしておりますので、金額など変動しやすい部分は最新情報を必ず公式窓口でご確認ください。
1. 就学支援金制度とは
高等学校等就学支援金は、高校等に通う生徒の授業料負担を軽減するために国が支給する制度です。生徒本人や保護者が直接現金を受け取るのではなく、学校が生徒に代わって受け取り、授業料に充当する仕組みになっています。そのため、対象となる家庭では、入学時にまとまった授業料を用意する必要性が下がります。
対象となる学校の範囲は、公立・私立の全日制・定時制高校だけでなく、通信制高校も含まれています。「通信制だから支援金の対象外」ということはありません。なお、この制度は「高校無償化」と呼ばれることもあります。
2. 対象となる世帯収入の目安
これまでの制度では、世帯の年収がおおむね910万円未満であることが支給の目安とされてきました(両親のうち一方が働いている、高校生と中学生以下の子どもが1人ずついる、といった標準的なモデル世帯の場合の目安です。実際の判定は「課税標準額」等をもとにした基準で行われます)。
2026年度(令和8年度)からは、この所得制限そのものを撤廃する制度改正が行われたと文部科学省から発表されています。撤廃後は、これまで対象外だった高所得世帯も含め、より幅広い家庭が支援金の対象になる見込みです。ただし、制度の詳細な運用(所得区分に応じた支給額の段階など)は改正内容によって変わる可能性があるため、最新の正確な内容は文部科学省の公式発表でご確認いただくことを強くおすすめします。
3. 支給額(公立・私立・通信制の違い)
支給額は、通う学校が公立か私立か、また世帯の所得区分によって変わります。従来の制度では、公立高校は年間の授業料相当額、私立高校はそれよりも高い上限額(所得区分に応じて段階的に設定)が支給される仕組みでした。
2026年度の改正では、私立高校について支給上限額が引き上げられたと各種報道・解説サイトで案内されています。正確な最新の支給額は、必ず文部科学省の公式サイトまたは通っている(通う予定の)学校の窓口でご確認ください。
通信制高校の場合、単位制であることなどから、支給額の算定方法が全日制・定時制と異なる場合があります。
「通信制高校・サポート校を利用した場合に実際いくら支援を受けられるのか」は個別の状況によって差が出やすいため、目安の金額だけで判断せず、学校の個別相談で試算してもらうことをおすすめします。
4. 申請方法とタイミング
就学支援金は、原則として入学時(4月頃)に学校を通じて申請します。近年は「e-Shien」というオンライン申請システムを使った手続きも整備されており、マイナンバーを用いた所得情報の確認によって、書類の準備負担が軽減されています。年度の途中で世帯の所得状況が変わった場合など、再申請が必要になるケースもあるため、学校からの案内は必ず確認するようにしましょう。
5. 通信制高校+サポート校での活用例
「通信制高校とサポート校の両方に在籍すると学費が二重にかかるのでは」と心配される方も多いのですが、就学支援金はあくまで在籍する通信制高校の授業料に対して適用される制度です。サポート校側の費用(学習指導料など)は別枠になるため、支援金だけで全ての費用がまかなえるわけではない点は理解しておく必要があります。
とはいえ、通信制高校側の授業料負担が支援金によって軽くなる分、「思っていたよりも総額の負担は抑えられた」と感じる家庭も少なくありません。
まとめ
高等学校等就学支援金は、通信制高校を選ぶ際の学費負担を左右する重要な制度です。2026年度の改正で対象がさらに広がる見込みですが、支給額や所得区分の詳細は変更される可能性があるため、進学準備を進める際は必ず最新の公式情報を確認しながら、個別の状況に応じたシミュレーションを学校に相談することをおすすめします。
※本記事の所得制限・支給額に関する情報は、公開情報をもとにした一般的な解説であり、断定的な金額の保証を行うものではありません。2026年度の制度改正に関する正確な最新情報は、文部科学省公式サイト(https://www.mext.go.jp/)および学校窓口で必ずご確認ください。

