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受験・進学コラム

2026.10.23

全日制とは?通信制・定時制との違いを比較表で解説


高校のパンフレットや募集要項でよく目にする「全日制」という言葉。なんとなく「普通の高校のこと」と理解している方が多いと思いますが、実はこれは法律上の課程区分を表す言葉で、定時制・通信制と並ぶ3つの選択肢のひとつです。

この記事では、全日制とは何かを整理したうえで、定時制・通信制との違いを比較表にまとめ、それぞれどんな方に向いているのかを解説します。今の高校が合わないと感じて転校を考えている方に向けた情報も、後半でお伝えします。

1. 全日制とは

全日制とは、通常の時間帯に授業を行う高校の課程のことです(学校教育法第53条・第54条)。朝に登校して夕方まで授業を受ける、一般的にイメージされる高校生活がこれにあたります。

制度上のポイントを整理すると、次のようになります。


修業年限は3年(学校教育法第56条)。定時制・通信制の「3年以上」と異なり、3年と定められています。

卒業には74単位以上の修得が必要(学校教育法施行規則第84条・第96条)。この単位数は3課程で共通です。

学年制を採る学校が多く、学年ごとに決められた科目を修めて進級していきます。そのため、出席や成績が基準に届かないと原級留置(留年)となる場合があります。

なお「全日制」と「全日制課程」は同じものを指します。

2. 3課程比較表(全日制・定時制・通信制)

3つの課程の違いを一覧にすると、次のとおりです。

項目 全日制 定時制 通信制
授業の時間帯 通常の時間帯(平日の昼間) 夜間その他特別な時間または時期 通信による教育のため時間帯の定めなし
修業年限 3年 3年以上 3年以上
1日の授業時間 6時間程度の学校が多いとされます 4時間程度の学校が多いとされます 時間割はなく、自分で計画を立てる
登校の頻度 週5日程度 週5日程度 年数日〜週5日(学校・コースによる)
学習の中心 教室での授業 教室での授業 レポート・スクーリング・試験
教育課程の区分 学年制が中心 学年制・単位制の両方 単位制が中心
留年の有無 進級判定により原級留置あり 学校の仕組みによる 学年の概念がないため原級留置は基本的になし
卒業に必要な単位 74単位以上 74単位以上 74単位以上
卒業資格 高等学校卒業 高等学校卒業 高等学校卒業

表で見ていちばん重要なのは、いちばん下の行です。どの課程を選んでも、卒業して得られる資格は同じ「高等学校卒業」です。大学・専門学校の受験資格も、就職時の学歴の扱いも変わりません。違いは、学ぶ時間帯と進め方にあります。

なお1日の授業時間は法令で一律に決まっているものではなく、学校ごとの教育課程によって異なります。志望校の実際の時間割は、必ず各校の募集要項で確認してください。

3. それぞれに向いている人

どの課程が優れているという話ではなく、どの形が自分の状況に合うかという選び方になります。

全日制が向いている方


毎日決まった時間に登校する生活リズムを保てる

クラスや部活動など、日常的な人間関係のなかで過ごしたい

行事や部活動を含めた学校生活そのものを大切にしたい

定時制が向いている方


昼間に働いている、または家庭の事情で昼間の時間を確保しにくい

少人数の環境で、ゆっくり学び直したい

通信制が向いている方


自分のペースで学習を進めたい

体調や気持ちに波があり、毎日の登校が負担になっている

スポーツ・芸能・創作活動など、打ち込みたいことと両立したい

大学進学に向けて、学校の時間割よりも受験勉強に時間を使いたい

通信制の仕組みをもう少し詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
通信制高校とは?仕組み・メリット・学費・選び方を徹底解説【2026年版】はこちら

4. 転校・転入を考えている方へ

いま全日制高校に在籍していて、「毎日の登校がつらい」「出席日数が足りず進級が不安」という状況の方もいらっしゃると思います。その場合、通信制高校への転入という選択肢があります。

まず言葉の整理です。

転入学(転入)

現在の高校に在籍したまま、別の高校へ移ること。学校を離れる期間がありません。

編入学(編入)

一度退学したあとに、改めて別の高校へ入学すること。

転入を考えるうえで知っておきたいのが、前の高校で修得した単位の扱いです。一般的に、前籍校で修得済みの単位は転入先の高校で卒業に必要な単位として認定される運用が取られており、在籍期間も通算されるのが通例とされています。つまり、1年次や2年次の途中からの転入でも、同級生と同じ時期に卒業できる可能性があります。

ただし、認定される単位の範囲、在籍期間の数え方、受け入れ時期(年度途中の転入を受け付けるかどうか)は学校ごとに異なります。「何単位が認められ、いつ卒業できるのか」は、お子さまの成績表や在籍状況を確認しないと正確には分かりません。進級や卒業の時期に関わる話なので、迷っている段階で早めに相談しておくほうが、選べる道が広く残ります。

WAM高等学院でも、現在の在籍状況をうかがったうえで、卒業までの見通しを一緒に整理しています。

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まとめ

全日制とは、通常の時間帯に授業を行う課程のことで、修業年限は3年。定時制・通信制とは学ぶ時間帯と進め方が異なりますが、卒業に必要な単位数(74単位以上)も、得られる「高等学校卒業」の資格も同じです。

大切なのは、どの課程が上か下かではなく、いまの自分に合う学び方を選べるかどうかです。全日制が合わないと感じたとしても、それは高校生活をあきらめる理由にはなりません。通い方を変えることで続けられるようになるケースは、実際にたくさんあります。

資料で全体像を確認したい方も、個別の状況を相談したい方も、下記からお気軽にお問い合わせください。

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本記事の制度に関する記載は、学校教育法・学校教育法施行規則・高等学校通信教育規程などの公的資料をもとに作成しています(2026年10月時点)。制度は改正される場合があり、単位の認定方法や学習の進め方の細部は学校ごとに異なります。最新かつ正確な情報は、文部科学省の公式サイトおよび各学校の窓口で必ずご確認ください。

 

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